この記事の結論
履歴書写真のサイズは、縦40mm×横30mmで出せば問題ありません。 ただし、その数字は法令でも公的規格でも決まっていません。厚生労働省が公開している履歴書様式例を実際に開くと、写真欄の「縦」「横」は空欄のままです。
つまり「40×30mmが正式な規格」という説明は、正確ではありません。実務上そう扱われているだけです。この記事では、その様式例の原本を確認したうえで、用途別の正しい履歴書写真のサイズと、サイズが違ってしまったときの対処法をまとめます。
最終更新:2026年7月

厚生労働省の様式例には、履歴書写真のサイズが書かれていない
履歴書写真のサイズの根拠を確かめるため、厚生労働省が公開している様式例を直接開きました。A4版のPDFを開いて写真欄を拡大すると、書かれているのは次の4行だけです。
写真をはる位置
写真をはる必要がある場合
- 縦 横
- 本人単身胸から上
- 裏面のりづけ
「1.」のあとに縦と横の項目はありますが、数値が入っていません。念のためExcel版の内部文字列も調べましたが、「mm」「縦」「横」「写真」を含む寸法の記述は一つも見つかりませんでした。表示の問題ではなく、履歴書写真の寸法がもともと指定されていないということです。
さらに細かい点として、書き出しが「写真をはる必要がある場合」となっています。様式例は、写真の貼付そのものを条件付きで扱っています。同じ様式には「※『性別』欄:記載は任意です。未記載とすることも可能です。」という注記もあり、応募者に不要な負担をかけない方針で作られたことがうかがえます。
では「36〜40mm×24〜30mm」はどこから来たのか
多くの解説記事が履歴書写真のサイズとして挙げる「縦36〜40mm×横24〜30mm」は、市販の履歴書用紙の写真枠に印刷されている目安です。もとをたどるとJIS規格の解説に載っていた様式例に行き着きます。
この様式例は2020年7月にJIS規格の解説から削除されました。性別欄をはじめ、採用選考に直接関係しない項目を求める形式が問題視されたためです。削除によって国が示す履歴書の様式がなくなったことを受け、厚生労働省が2021年4月に新しい様式例を公表しました。
つまり時系列はこうです。数値入りの様式例が消えたあと、後継として作られた様式例には数値が入らなかった。にもかかわらず、削除されたほうの数字が「厚労省の規格」として引用され続けている、という状態です。
履歴書写真のサイズを調べたときに出てくる数字が記事ごとに微妙に違うのは、この経緯が共有されていないからです。
用途別の正しいサイズ
履歴書写真と混同されやすい他の証明写真には、明確な公的規格があります。

| 用途 | サイズ(縦×横) | 出典 |
|---|---|---|
| 履歴書・エントリーシート | 40mm × 30mm | 慣行。厚労省様式例に数値指定なし |
| パスポート | 45mm × 35mm | 外務省 |
| マイナンバーカード | 45mm × 35mm | マイナンバーカード総合サイト |
| 運転免許証 | 30mm × 24mm | 警視庁 |
パスポートは縦横だけでなく、頭頂からあごまでが34±2mmという指定まであります。マイナンバーカードはパスポートと同じ45×35mmで、履歴書写真の40×30mmとは別物です。履歴書用に撮った写真をそのままパスポート申請に回すことはできません。
逆に言えば、公的な数値指定があるのはこの3つで、履歴書写真だけが慣行にもとづいています。
履歴書写真のサイズが違ってしまったときは
撮り直しが基本ですが、履歴書写真には実務上の許容範囲があります。市販の履歴書には枠に2〜3mm程度の余裕が見込まれているため、40×30mmで撮った写真が枠にわずかに収まらない程度なら、そのまま貼っても問題になることはほとんどありません。
一方で、大きすぎる写真を切って調整するのは避けたほうが無難です。 顔の位置が枠内で下がったり、余白が不自然になったりして、切った跡はかなり目立ちます。サイズが大きく違う場合は撮り直しを選んでください。
データで提出するWeb応募の場合は、そもそもmm指定ではなくピクセル数やファイル形式で条件が示されることが多いので、応募先の指示を優先してください。
服装と背景のほうが、実は影響が大きい
サイズを1mm単位で気にするより、履歴書写真の中身を整えるほうが結果に効きます。厚労省の様式例も、寸法ではなく「本人単身胸から上」という写り方のほうを指定しています。
服装はスーツが基本です。男性はネクタイの曲がり、女性は襟の左右差が写真では意外と目立ちます。背景は白か薄いグレー、青系が一般的で、白はもっとも用途を選びません。
撮り直しに行く時間がないときは、手持ちの写真から整える方法もあります。veolの証明写真メーカーは、普段の写真をアップロードするだけで証明写真の形式に整えます。背景だけを変えたい場合は証明写真の背景変更で白や青に差し替えられます。登録すれば無料クレジットで試せて、カード登録は不要です。
FAQ
履歴書写真のサイズは40×30mmで本当に大丈夫ですか?
はい。履歴書写真に公的な数値指定はありませんが、市販の履歴書用紙の枠と実務上の慣行がこのサイズに揃っているため、40×30mmで提出して問題になることはありません。
厚生労働省の様式例に履歴書写真のサイズが書かれていないのはなぜですか?
厚生労働省は公正な採用選考を確保する観点から様式例を作成しており、応募者への不要な指定を減らす方向で設計されています。写真欄も「はる必要がある場合」という条件付きの書き方になっており、寸法は空欄のままです。
JIS規格の履歴書はもう使えないのですか?
使えます。削除されたのはJIS規格の解説に載っていた様式例で、その形式の用紙が無効になったわけではありません。ただし国が示す様式は現在、厚生労働省の様式例です。
パスポート用の証明写真を履歴書に使えますか?
サイズが異なるため、履歴書写真としてはそのまま使えません。パスポートは45mm×35mmで、履歴書写真の40mm×30mmより縦横とも一回り大きくなります。
履歴書写真の背景は何色にすべきですか?
白、薄いグレー、青系が一般的です。指定がない場合は白を選んでおくと、他の用途にも流用しやすくなります。
Web応募のときも40×30mmで撮る必要がありますか?
応募先がピクセル数やファイルサイズで条件を示している場合は、そちらを優先してください。印刷物ではないため、mm指定がそのまま当てはまらないことがあります。
出典
- 厚生労働省 履歴書様式例(A4版PDF・Excel版)/各都道府県労働局サイトで公開
- 外務省「パスポート申請用写真の規格」
- マイナンバーカード総合サイト「顔写真のチェックポイント」
- 警視庁「申請用写真及び持参写真のご案内」
